当院について
2019年度「病院情報の公表」
令和元年度 友愛医療センター 病院指標
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 686 | 243 | 331 | 614 | 1000 | 1379 | 2496 | 2588 | 2339 | 591 |
当院は、2020年8月1日に病院を移転し、友愛医療センター(旧:豊見城中央病院)へ名称が変わりました。地域医療支援病院の承認を受けており、地域に根差し、医療施設の充実に努めており、地域医療機関や介護施設との連携を強化しています。昨年度は、60代から80代の年齢層の患者さんが多く、全体の約60%を締めております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患(心臓カテーテル法による諸検査(検査入院)) | 288 | 2.74 | 3.01 | 0.00 | 67.67 | |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患(経皮的冠動脈形成術等) | 201 | 4.42 | 4.40 | 0.00 | 66.93 | |
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 | 159 | 5.06 | 5.02 | 0.63 | 62.47 | |
050050xx99200x | 狭心症、慢性虚血性心疾患(心臓カテーテル法による諸検査+血管内超音波検査等(検査入院)) | 155 | 2.86 | 3.15 |
0.00 | 68.21 | |
050130xx99000x | 心不全 | 96 | 13.38 | 17.71 | 5.21 | 84.31 |
当院では急性期あるいは慢性疾患の急性増悪時においては、迅速に対応し低侵襲的(身体の負担の少ない)治療を行っていけるよう日常診療を行っております。特に急性心筋梗塞に対してはできる限りすぐに治療ができるよう、循環器内科医にてICU(特定集中治療室)での当直を受け持つことで365日24時間救急対応を可能にしています。
また、不整脈では心室頻拍、上室性頻拍のカテーテルアブレーションは勿論、心房細動に対する高周波アブレーションも積極的に行い、虚血性心疾患、心不全などの循環器疾患以外にも、閉塞性動脈硬化症や腎動脈狭窄などの全身動脈疾患に対しても幅広く対応・治療を行っています。
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎(副傷病名なし) | 207 | 6.92 | 9.79 | 0.97 | 75.85 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 86 | 7.02 | 7.65 | 0.00 | 67.78 | |
060340xx03x01x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎(副傷病名あり) | 57 | 12.74 | 19.00 | 3.51 | 81.11 | |
060140xx97x00x | 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) | 45 | 9.27 | 10.49 | 2.22 | 64.67 | |
060280xxxxxxxx | アルコール性肝障害 | 39 | 14.67 | 14.62 | 5.13 | 53.05 |
当科は肝臓、膵臓、大腸と各分野に専門医がおり、時間外や休日も消化器内科医が当番制で対応しています。当院で一番入院の多い疾患は総胆管結石症、胆管炎になり、続いて憩室性疾患となります。平均在院日数は全国と比べても短くなっております。DPCコード(手術や副傷病名の有無等でコードが異なる)の上位5つの患者数となっているため、上位には入っておりませんが、付属の健康管理センターと併せて、消化器がん領域の発見・治療においても精力的に取り組んでいます。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 |
患者数 | 平均 | 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 平均年齢 |
患者用パス |
040100xxxxx00x |
喘息(副傷病名なし) | 36 | 8.75 | 6.64 | 0.00 | 61.89 | |
040120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患 | 33 | 11.61 | 13.61 | 3.03 | 76.97 | |
040150xx99x0xx | 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 | 21 | 18.67 | 23.38 | 9.52 | 65.57 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 | 18 | 15.28 | 18.84 | 0.00 | 73.44 | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 | 15 | 9.80 | 9.59 | 6.67 | 69.13 |
当院は日本呼吸器学会認定施設であり、呼吸専任看護師、呼吸療法士、緩和療法チームなどの多職種による集学的な治療を行っています。喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)は多い疾患となっていますが、当院では新しい喘息の補助診断検査法(呼気一酸化室素測定)や新規吸入薬の導入(合剤)、適応のある重症喘息患者さんには先進的に抗体製剤による分子標的治療も行っています。両疾患とも治療の主体は吸入療法であり、確実な吸入手技の獲得が最も重要です。そのため、当院では院内の吸入指導薬剤師と地域薬剤との吸入指導連携や研究会の主導を行っています。
腎臓内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 75 | 11.00 | 12.58 | 6.67 | 72.57 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 63 | 16.33 | 20.84 | 9.52 | 82.95 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) | 59 | 21.98 | 19.29 | 10.17 | 78.46 | |
110280xx991x0x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全(経皮的針生検法あり) | 41 | 4.56 | 7.00 | 2.44 | 49.98 | |
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・、慢性腎不全 | 37 | 6.81 | 11.67 | 8.11 | 59.08 |
当院は、ネフローゼ症候群、腎炎、電解質、腎臓教育外来に至るまで幅広く診察をしております。腎臓病は初期から末期腎不全まで幅広い視野で捉えた医療を提供しており、腎不全の患者さんには3つの腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎臓移植)から全身状態や生活に合った治療を選択できるようにサポートしています。どの治療を選択しても、生涯にわたって患者さんの医療の良きパートナーになれるように努めています。
リウマチ膠原病科
DPCコード |
DPC名称 |
患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 32 | 9.53 | 12.58 | 9.38 | 78.78 | |
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 | 30 | 13.37 | 15.48 | 0.00 | 43.20 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 29 | 10.76 | 20.84 | 6.90 | 86.66 | |
0400801499×001 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) | 20 | 7.55 | 13.48 | 5.00 | 82.80 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) | 13 | 14.08 | 19.29 | 0.00 | 88.62 |
当科では、全身の自己免疫疾患である膠原病や関節リウマチの診療を行っております。患者さんの症状を改善し、できる限り通常の日常生活やライフイベントを送っていただくことを目標に、それぞれの患者さんに応じた治療提供をさせていただいてます。県内外の医療機関、かかりつけの先生からリウマチ膠原病専門医療機関の専門医に至るまで、様々な医療機関から多くの患者さんを受け入れております。
糖尿病内科
DPCコード |
DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
100180xx990x0x | 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 | 133 | 4.20 | 6.24 | 0.00 | 54.38 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 40 | 12.50 | 12.58 | 5.00 | 75.58 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 29 | 14.48 | 20.84 | 0.00 | 83.24 | |
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) | 26 | 12.15 | 13.72 | 7.69 | 62.69 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 | 20 | 12.15 | 13.41 | 0.00 | 53.75 |
当科は糖尿病・生活習慣病のほか、内分泌・代謝性疾患に対しても質の高い治療、教育を提供しております。甲状腺疾患や内分泌(ホルモン)疾患については、体調を整えてくれるホルモンの異常分泌によって生活習慣病が発症し、一般的な生活習慣病よりも余命予後が悪くなることがあります。そのため積極的に検索をすすめ、病態を把握して最良の治療を行っております。また、沖縄県は肥満や糖尿病者が多い県であり、単に糖尿病者というだけでなく「血糖管理が不良な糖尿者」をご紹介いただくことが多くあります。手術予定がある患者さんは、手術予定日までに血糖管理の改善が見込まれるかどうかの評価を行い、インスリンによる管理の必要性や入院になれば食事内容の設定をして血糖管理も行っております。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
040100xxxxx00x | 喘息 | 147 | 6.13 | 6.64 | 0.00 | 2.99 | |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 124 | 6.47 | 6.19 | 0.00 | 0.68 | |
040100xxxxx10x | 喘息(人工呼吸あり) | 50 | 9.62 | 12.35 | 0.00 | 1.66 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2,500g以上) | 33 | 6.61 | 6.17 | 12.12 | 0.00 | |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1,500g以上2,500g未満) | 32 | 7.81 | 11.16 | 9.38 | 0.00 |
当科は、一般小児科全般を扱っております。喘息での入院は多いですが、平均在院日数は全国と比べて短くなっております。また、小児アレルギー疾患に関しては、専門医が専門外来を担当しており症例数が多いのが特徴です。毎週木曜日の午後は循環器外来も行っており、先天性心疾患、川崎病などの診断・治療のために心臓超音波検査等の整備を保有しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060160x001xxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) | 84 | 4.25 | 4.85 | 0.00 | 66.95 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) | 70 | 5.31 | 6.37 | 0.00 | 58.07 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 | 61 | 6.16 | 7.13 | 0.00 | 57.07 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 | 57 | 4.07 | 5.45 | 0.00 | 31.14 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 53 | 8.21 | 8.89 | 0.00 | 68.55 |
当院は、虫垂炎や成人の鼡径ヘルニア、胆嚢疾患などの治療目的で入院する患者が多くいます。これらの治療では予定手術入院は勿論、緊急入院で手術を行う患者さんもいますが、平均在院日数は全国に比べ短い入院期間となっております。また、がんに対する治療数も多く、緩和ケア専門医や看護師(がん疼痛緩和認定看護師、がん化学療法認定看護師)、薬剤師など多くのがん専門スタッフが協力し合い、患者さんの治療がきちんと行えるうように努めています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) | 615 | 12.63 | 23.56 | 35.45 | 74.70 | |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 233 | 17.85 | 25.94 | 78.11 | 80.95 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) | 200 | 12.90 | 21.53 | 16.00 | 69.11 | |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 | 104 | 2.09 | 5.54 | 0.96 | 59.16 | |
070343xx99x1xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 | 94 | 2.13 | 2.73 | 0.00 | 70.26 |
当院の整形外科は全ての分野に関して、手術的に対応できる専門医及び設備を有した沖縄県随一の病院で、年間手術件数は約2000件を超えます。膝関節症が最多で、平均在院日数も全国平均よりも短くなっています。股関節や脊椎等、その他の疾患についても症例数は多く平均在院日数も全国より比較的短くなっております。クリニカルパスを積極的に使用しており、患者自身のゴールを可視化しADLの向上を目指した治療に努めています。
形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
080180xx99xxxx | 母斑、母斑症 | 53 | 1.02 | 3.92 | 0.00 | 3.70 | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) | 15 | 2.73 | 4.67 | 0.00 | 43.80 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 | 14 | 14.71 | 12.55 | 0.00 | 51.71 | |
100100xx97x0xx | 糖尿病足病変 | 13 | 33.00 | 24.27 | 38.46 | 63.85 | |
080010xxxx1xxx | 膿皮症(手術・処置等あり) | 11 | 18.00 | 26.11 | 0.00 | 24.73 |
形成外科は、顔面・手足・その他全身にわたる部位の外傷、傷跡などによる後天性変形や先天性異常を外見的・機能的な配慮しながら修復再建し治療する外科です。機能のみならず形態・外見に配慮した治療を実践することで患者さんの社会的適応を妨げないようにすることを考えています。当科で多いのは母斑(あざ)の患者さんで、小児期の頃に複数回の入院により治療を行うことから平均年齢がかなり低くなっております。また、糖尿病性の足潰瘍の治療も行っており、ひどい状態になると足の組織が死んでしまう(足壊疽)ことがあります。血糖コントロールが悪いと傷が治りにくくなったりするため、糖尿病内科医との併診で血糖値の管理を行ったり、潰瘍に対する治療と予防(フットケア)も行っております。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) | 37 | 17.73 | 18.81 | 62.16 | 68.73 | |
010030xx9910xx | 未破裂脳動脈瘤(動脈造影カテーテル法) | 35 | 2.40 | 3.01 | 0.00 | 61.31 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 | 24 | 3.63 | 7.34 | 0.00 | 64.50 | |
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) | 23 | 9.65 | 16.13 | 21.74 | 63.13 | |
010070xx02x0xx | 脳血管障害 | 20 | 5.60 | 9.44 | 0.00 | 70.65 |
脳神経外科の3大疾患は、脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷であり、その中でも脳卒中は一刻も争う疾患です。当院はあらゆる脳卒中疾患に24時間365日的確に対応いたします。また、当科は急性期脳梗塞治療に積極的に取り組んでおり、t-PA(血栓溶解療法)や機械的血栓回収術が24時間施行できる施設となっています。当院での治療後は、リハビリを行うため転院する場合もあります。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 |
患者用パス |
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患(下肢の静脈瘤) | 38 | 2.13 | 2.78 | 0.00 | 66.63 | |
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) | 28 | 23.36 | 23.77 | 3.57 | 70.75 | |
050161xx97x10x | 解離性大動脈瘤 | 24 | 31.00 | 27.88 | 20.83 | 66.63 | |
050050xx0111xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患(冠動脈、大動脈バイパス移植術等) | 18 | 25.00 | 27.97 | 5.56 | 63.78 | |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 | 11 | 6.27 | 5.34 | 0.00 | 73.64 |
当科では専門医師着任により静脈瘤外来を開始し、診察をさせていただいております。下肢のむくみ、痛み等の症状を訴えられる患者さんに寄り添い、診断・最適な治療を提供させていただきます。心臓・胸部大血管手術に対する手術を行う上で最も多い疾患が大動脈狭窄症であり、健診等における聴診で心雑音を指摘され、心臓エコー検査で判明することが多い病態です。この疾患は何らかの原因により心臓の弁がきちんと開かず、心臓から全身に血液が送り出しにくくなってしまいます。術前の身体能力が保たれて、生活が自立しているような患者さんはご高齢であっても治療が可能です。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 | 48 | 3.23 | 3.13 | 0.00 | 46.75 | |
120200xx99xxxx | 妊娠中の糖尿病 | 42 | 3.81 | 5.59 | 0.00 | 34.48 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 | 37 | 13.38 | 19.06 | 13.51 | 30.76 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 | 35 | 8.66 | 9.71 | 0.00 | 46.86 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 | 27 | 5.07 | 6.21 | 0.00 | 43.56 |
当科は産科(周産期)、婦人科、不妊治療と3つの専門領域別で治療を行っており、専門医師が頻繁に協議を行うことで独断を排し、あらゆる症例に対して一定で常に高い水準での医療を実践しております。産科では出産以外にも妊娠中に発生する多様な疾病に対応できるように他科との連携を重視しています。婦人科は悪性腫瘍のみならず、子宮筋腫、良性卵巣腫瘍と幅広く治療を行っており、平均在院日数も全国と比べ数日短くなっています。不妊治療では、専門医と専門看護師で患者さんのメンタルケアから様々な合併症をコントロールしながら不妊治療、妊娠・分娩管理までできる施設となっております。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患(片眼) | 164 | 2.03 | 2.78 | 0.00 | 75.20 | |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患(両眼) | 66 | 2.15 | 5.09 | 0.00 | 75.17 | |
020150xx97xxxx | 斜視(外傷性・癒着性を除く。) | – | – | – | – | – | |
020250xx97xxxx | 結膜の障害 | – | – | – | – | – | |
020130xxxxxxxx | 原田病 | – | – | – | – | – |
当科で最も多い疾患は、白内障です。白内障とは、眼の中でレンズの役目を果たしている「水晶体」という器官が濁ってしまう状態であり、当科で最も多い疾患となっております。多くの眼科クリニックと同様に日帰り手術が可能な体制を整えております。
- 2020年8月1日の病院移転に伴い、眼科は豊見城中央病院での診察となります。
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 53 | 8.23 | 7.80 | 0.00 | 28.17 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 | 16 | 4.88 | 5.45 | 0.00 | 36.25 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 15 | 5.27 | 6.80 | 0.00 | 49.40 | |
030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 | 14 | 5.71 | 7.24 | 0.00 | 61.57 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 12 | 9.25 | 5.01 | 16.67 | 64.67 |
当科は、耳鼻咽喉科領域全般の診療を行っていますが、最も多い疾患である扁桃炎は年々手術適応の患者さんが増加傾向にあります。
従来、副鼻腔炎の手術は1週間の入院を必要としましたが、当院では短期入院のクリニカルパス(入院期間の治療内容をスケジュール表のようにまとめたもの)を導入したことで、全国の平均在院日数も短くなっております。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 | 18 | 9.22 | 12.55 | 0.00 | 58.22 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 15 | 7.00 | 9.00 | 0.00 | 63.53 | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) | 11 | 12.73 | 7.90 | 0.00 | 74.45 | |
080110xxxxx0xx | 水疱症 | – | – | – | – | – | |
080050xxxxxxxx | 湿疹、皮膚炎群 | – | – | – | – | – |
当科は、アトピー性皮膚炎など、さまざまな皮膚疾患の治療を行っております。特に症例数が多いのが膿皮症疾患となっており、中でも蜂窩織炎(蜂巣炎)の患者さんが多くいます。全国と比べ平均在院日数は短い方ではありますが、皮膚の悪性腫瘍については数日入院期間が長めの傾向があります。
- 2020年8月1日より、皮膚科は豊見城中央病院での診察となります
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
110080xx991x0x |
前立腺の悪性腫瘍(前立腺針生検法) | 108 | 2.23 | 2.49 | 0.00 | 69.13 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 | 92 | 4.67 | 5.61 | 0.00 | 59.08 | |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 | 49 | 6.98 | 7.07 | 0.00 | 73.49 | |
110420xx02xx0x | 水腎症等 | 43 | 3.42 | 4.22 | 0.00 | 68.49 | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 | 26 | 8.88 | 8.52 | 0.00 | 72.69 |
当科では2名の医師が患者さん1人1人に適した治療を提供できるように心がけております。当院は、前立腺の悪性腫瘍(がん)の症例が最も多く、その次に上部尿路疾患の症例数となっており、全国の平均在院日数よりも少し短くなっております。また、膀胱癌に対する手術適応や尿路感染症による抗生剤治療等、多岐にわたって泌尿器疾患の治療に対応しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV |
不明 | ||||
胃癌 | 28 | ー | ー | 11 | ー | ー | 1 | 7,8 |
大腸癌 | 27 | 23 | 38 | 33 | 47 | ー | 1 | 7,8 |
乳癌 | 19 | 15 | 11 | ー | ー | ー | 1 | 7,8 |
肺癌 | 16 | ー | 20 | ー | ー | ー | 1 | 7,8 |
肝癌 | ー | ー | ー | 15 | 16 | 13 | 1 | 7,8 |
- 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は、診断当初から緩和ケア看護認定看護師やがん化学療法認定看護師、がん薬物療法認定薬剤師などの専門スタッフと連携して治療を行っています。さらに、チーム医療での多角的な支援の取り組みの一つとして、「キャンサーボード」と呼ばれる多職種で構成したがん治療に特化したミーティングを行っております。また、患者さんごとに化学療法のレジメン(抗がん剤の組み合わせ)などの治療方針について意見交換をし合い、より効果的な治療を提案する会議として「化学療法委員会」を設けております。
当院は2020年8月1日の病院移転に伴い、化学療法のベッド数を約2倍へと大幅に拡充するとともに、ベッド周りを広く確保することで車いすからの移乗もしやすくなるなど、安全な治療環境を提供できます。
- 病期分類基準(※):UICC病期分類
- 治療前の検査入院等の患者さんについては、ステージ分類「不明」でカウントされております。
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
軽症 | 52 | 9.31 | 58.06 |
---|---|---|---|
中等症 | 196 | 10.79 | 78.12 |
重症 | 46 | 15.11 | 83.93 |
超重症 | 15 | 18.20 | 83.73 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
肺炎は、細菌やウイルスなどの病原微生物が感染して、肺に炎症を起こす病気です。このうち市中で起こる肺炎(市中肺炎)は、一般の社会生活を送っている人、軽度の病気を持っている人に起きる肺炎を指します。
当院は中等症の肺炎患者さんが最も多くなっております。重症から超重症に該当する患者さんは、前年度と比べると増加傾向にありますが、平均在院日数は短くなっております。平均年齢もご高齢者が多い傾向となっております。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
3日以内 | 215 | 17.43 | 74.63 | 34.50 |
---|---|---|---|---|
その他 | 14 | 18.79 | 71.57 | 0.87 |
脳梗塞は、首や脳の血管で動脈硬化が進行し、血流が妨げられて起こる「アテローム血栓性脳梗塞」、脳の奥の方に細い血管が詰まることで起こる「ラクナ梗塞」、心臓の中にできた血栓が脳の血管に運ばれ、血管が詰まることで起きる「心原性脳梗塞」の3つの分類に分けられます。
当院は、症状が発症してから3日以内に入院された患者さんが多く、主に脳神経外科と内科で治療を行っております。内科にて脳梗塞患者の初期対応や全身管理など行っており、脳神経外科にて脳梗塞急性期治療(血栓溶解療法や血栓除去術)を行っております。また、リハビリが必要な患者さんは転院して治療をすることもあります。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 137 | 1.43 | 2.34 | 0.00 | 66.49 | |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) | 132 | 1.30 | 3.76 | 1.52 | 64.11 | |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) | 41 | 1.02 | 2.17 | 0.00 | 57.29 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 40 | 1.18 | 2.00 | 0.00 | 66.70 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 38 | 0.00 | 9.55 | 0.00 | 63.61 |
あらゆる循環器疾患に対して、経皮的冠動脈形成術(PCI)の症例を中心に治療を行っております。当院はできるだけ低侵襲な治療を行うように心がけており、手首からの治療である経橈骨動脈アプローチを中心に治療をさせていただいてます。また、掲載されている手術以外にも、重症下肢虚血肢(動脈硬化が原因で、足の血液を供給する動脈が狭くなったり詰まったりする病気)の救済にも力を入れており、形成外科・血管外科の医師と協力して治療を行い、他院で大腿切除術が予定されていた患者さんが歩いて退院できることも多々あります。
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 213 | 0.68 | 9.31 | 3.76 | 77.02 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 65 | 0.29 | 8.58 | 3.08 | 66.94 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) | 43 | 1.30 | 5.49 | 2.33 | 74.37 | |
K6852 | 内視鏡的胆道結石除去術(その他) | 41 | 2.61 | 3.15 | 2.44 | 71.73 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 39 | 1.08 | 5.03 | 0.00 | 66.51 |
最も多い手術は、内視鏡的胆道ステント留置術となっております。総胆管結石、膵臓がんや胆管がんなどにより、胆管や膵管が狭窄(狭くなること)し、胆汁や膵液の流れが悪くなっているときに、ステントという管を入れて、胆汁や膵液の流れをよくする治療がステント留置です。当院は上部・下部の緊急止血術、緊急胆道ドレナージは週に何件もあり、年間365日24時間対応を行っております。
呼吸器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K6261 | リンパ節摘出術(直径3cm未満) | – | – | – | – | – | |
K386 | 気管切開術 | – | – | – | – | – | |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術(その他) | – | – | – | – | – | |
K387 | 喉頭粘膜焼灼術(直達鏡) | – | – | – | – | – | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | – | – | – | – | – |
呼吸器内科では多くの手術をしておりませんが、患者さんの状態に応じて他科と連携し手術を行う場合があります。検査等でリンパ節腫脹を認めリンパ節摘出術を行ったり、気管支が狭くなり息が吸いづらい等の理由で人工呼吸が必要な場合や嚥下機能低下による喀痰排出困難などの理由で、気管切開を行うことがあります。
腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K610-3 | 内シャント設置術 | 52 | 7.35 | 13.02 | 3.85 | 68.37 | |
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | 48 | 1.44 | 4.88 | 2.08 | 68.85 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | – | – | – | – | – | |
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | – | – | – | – | – |
シャントとは血液透析を行う際、十分な血液量が確保できるように、動脈と静脈を体内または体外で直接つなぎ合わせた血管のことをいいます。当科は血液透析に必要なシャント作成は、外科医の協力のもとで行っております。長期留置カテーテル(太い静脈にカテーテルを入れて、カテーテルから血を脱血・送血して透析を行えるようにする)は腎臓内科医が行っており、シャント拡張術・血栓除去術は腎臓内科医と循環器内科医のどちらでも行っております。
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
リウマチ膠原病科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | – | – | – | – | – | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K6072 | 血管結紮術(その他) | – | – | – | – | – | |
K607-2 | 血管縫合術(簡単) | – | – | – | – | – | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – |
当科では多くの手術をしておりませんが、膠原病疾患の管理下で診断確定するため生検依頼をする場合や、患者さんの状態に応じて他科と連携し手術を行う場合があります。
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
糖尿病内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | – | – | – | – | – | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | – | – | – | – | – | |
K7211 | 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | – | – | – | – | – | |
K6852 | 内視鏡的胆道結石除去術(その他) | – | – | – | – | – | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | – | – | – | – | – |
当科では手術をすることがありませんが、糖尿病内科の管理下で入院して他の疾患に対して治療を行った症例となります。
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
小児科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | – | – | – | – | – | |
K300 | 鼓膜切開術 | – | – | – | – | – | |
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | – | – | – | – | – |
小児科で手術を行うことはありませんが、稀に新生児仮死蘇生術を行うことがあります。新生児出生後から退院まで小児科医が管理を行っており、危険を伴う症例については小児科医が立ち会い、間断なき新生児医療への移行を確立しております。鼓膜切開術は、入院中に併発されていた中耳炎に対して手術を行った症例となります。
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 144 | 1.40 | 3.60 | 0.69 | 58.63 | |
K634 | 腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術〈両側〉 | 56 | 1.00 | 2.00 | 0.00 | 65.20 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 39 | 0.38 | 2.69 | 0.00 | 32.51 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 30 | 2.33 | 10.20 | 0.00 | 64.53 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 28 | 1.36 | 2.39 | 0.00 | 70.46 |
最も多い手術は腹腔鏡下を用いた手術となっております。開腹手術に比べてお腹の傷が小さく済むため、術後の痛みが少なく早期退院しやすく、全身状態の回復も早いです。また、クリニカルパス(入院期間の治療内容をスケジュール表のようにまとめたもの)の導入により、平均の術後日数も短くなっております。掲載されている5つ以外にも、当科は癌に対する手術も多く行っております。癌の手術においては、癌の根治性を確保し、同時に機能温存の可能性を探り、手術法を決定します。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K0821 | 人工関節置換術(肩、股、膝) | 847 | 1.36 | 10.45 | 29.75 | 73.34 | |
K0461 | 骨折観血的手術(上腕、大腿) | 174 | 2.16 | 13.63 | 72.99 | 80.13 | |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) | 166 | 2.48 | 16.54 | 19.88 | 69.08 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕、下腿) | 107 | 0.54 | 2.72 | 1.87 | 57.36 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) | 86 | 0.92 | 5.00 | 8.14 | 62.21 |
沖縄本島全域のみならず、離島やさらには他県からの紹介患者さんも多い診療科です。当科は膝関節や股関節に対する手術数が多く占めており、手術は人工関節置換術を行っております。進行期関節症に対しては、骨盤や下肢骨の骨切り術などを行っております。関節鏡での低侵襲性(身体の負担の少ない)手術も手がけています。関節症以外にも、脊椎の手術や上肢骨折についても多くの手術を行っております。
形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K0051 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) | 15 | 0.13 | 1.13 | 0.00 | 16.47 | |
K0063 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) | 12 | 0.92 | 4.25 | 0.00 | 55.17 | |
K753 | 毛巣洞手術 | 11 | 1.00 | 13.55 | 0.00 | 28.00 | |
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(上腕、前腕、下腿、躯幹) | – | – | – | – | – | |
K0021 | デブリドマン(100cm2未満) | – | – | – | – | – |
当科で最も多い手術は、皮膚、皮下腫瘍摘出術となっています。対象疾患は、良性・悪性の皮膚腫瘍、粉瘤、脂肪腫などで、主に局所麻酔で外来手術や日帰り手術で行います。その際には、可能な限りその日からシャワー浴ができるような創部保護を行うよう心がけています。また、大きいできものや悪性が疑われるものはMRIなどを使用した画像診断、入院治療が必要になることもあります。
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 38 | 0.32 | 9.32 | 21.05 | 79.58 | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 31 | 2.68 | 7.26 | 12.90 | 73.61 | |
K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | 24 | 0.88 | 12.17 | 12.50 | 62.50 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 15 | 1.00 | 19.53 | 20.00 | 64.40 | |
K1783 | 脳血管内手術(脳血管内ステント) | 13 | 2.77 | 6.23 | 7.69 | 63.23 |
脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍など幅広く脳神経疾患の手術に対応しています。特に脳動脈瘤や脳梗塞などに対する脳血管内治療に力を入れており、最高クラスの脳血管内治療設備と脳血管内治療を迅速かつ的確に施行できるよう訓練された沢山のスタッフが揃っています。
心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術(レーザー治療) | 35 | 0.06 | 1.06 | 0.00 | 66.63 | |
K552-22 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) | 31 | 5.81 | 23.77 | 6.45 | 66.10 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 18 | 3.67 | 8.61 | 0.00 | 72.89 | |
K5551 | 弁置換術(1弁) | 16 | 4.13 | 24.44 | 6.25 | 72.50 | |
K5552 | 弁置換術(2弁) | 12 | 4.08 | 26.00 | 8.33 | 72.50 |
当科では下肢静脈留の手術が一番件数が多いですが、続いて心臓血管のバイパス術も多く行っており、低侵襲心臓外科手術(以下MICS)に力を入れております。通常の心臓外科手術の多くは胸骨を縱切開し手術操作を行う「胸郭正中切開法」が一般的なアプローチ法となっていますが、MICSは側胸部の小切開創から肋間開胸創を作成し心臓手術を行うものです。手術創が胸骨正中切開より小さなものとなり、なおかつ骨離断がないため胸郭が温存されます。そのため、術後の回復が早く美容的にも改善された手術となります。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K861 | 子宮内膜掻爬術 | 51 | 0.18 | 0.16 | 0.00 | 44.31 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 48 | 1.06 | 1.17 | 0.00 | 46.75 | |
K9091イ | 流産手術(妊娠11週まで) | 44 | 0.00 | 0.02 | 0.00 | 37.41 | |
K877 | 子宮全摘術 | 38 | 1.26 | 7.26 | 0.00 | 48.66 | |
K872-3 | 子宮内膜ポリープ切除術 | 34 | 0.03 | 0.06 | 0.00 | 43.47 |
産婦人科で多く施行されている子宮内膜掻爬術は、子宮内膜を癌か内膜増殖症など確定ができない場合に子宮内膜の全面を掻爬し、組織を採取し顕微鏡で検査します。次に多い子宮頸部切除術(子宮頸部を円錐状に切り取る手術)となっており、主に子宮頸部上皮内腫瘍に対して手術を行います。どの手術も術前・術後の平均日数は短くなっており、平均年齢は44.12歳と若年層から幅広い年代の患者さんの治療を行っております。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K2821ロ |
水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) | 229 | 0.04 | 1.03 | 0.00 | 75.15 | |
K224 | 翼状片手術(弁の移植を要する) | – | – | – | – | – | |
K2422 | 斜視手術(後転法) | – | – | – | – | – | |
K2421 | 斜視手術(前転法) | – | – | – | – | – | |
K2822 | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) | – | – | – | – | – |
当科は白内障に対する手術が最も多く、水晶体再建術は眼の中にある濁った水晶体を人工水晶体(眼内レンズ)に入れ替える治療内容となります。基本的には日帰り手術となるため、術前・術後日数が短くなっています。また翼状片や斜視の手術も行っております。
- 2020年8月1日の病院移転に伴い、眼科は豊見城中央病院での診察となります。
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 51 | 1.00 | 6.63 | 0.00 | 28.78 | |
K3892 | 声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡) | 13 | 0.92 | 1.77 | 0.00 | 54.00 | |
K339 | 粘膜下下鼻甲介骨切除術 | 12 | 1.00 | 2.58 | 0.00 | 42.67 | |
K4571 | 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) | – | – | – | – | – | |
K3191 | 鼓室形成手術(耳小骨温存術) | – | – | – | – | – |
当科で最も多い口蓋扁桃手術は、幅広い年代の患者さんの治療を行っております。年々増加傾向である扁桃炎は、ウイルスや細菌が原因となって炎症を起こし、様々な症状を引き起こす病気です。何度も繰り返す患者さんは扁桃摘出術が最適な治療法となります。当院では低侵襲な内視鏡手術にて患者さんの負担が少ない手術を目指していきます。
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
皮膚科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 12 | 0.83 | 10.50 | 0.00 | 75.08 | |
K0022 | デブリドマン(100cm2以上3,000cm2未満) | – | – | – | – | – | |
K0061 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) | – | – | – | – | – | |
K753 | 毛巣洞手術 | – | – | – | – | – | |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | – | – | – | – | – |
当科で最も多い皮膚の悪性腫瘍切除術は、約10日前後で退院されており、平均年齢は75.08歳とご高齢者が多い傾向にあります。
- 2020年8月1日より、皮膚科は豊見城中央病院での診察となります
- 症例数が10件未満のものについては、患者さんが特定され得るため情報は掲載いたしません。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 96 | 0.51 | 3.82 | 0.00 | 59.44 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 71 | 0.69 | 5.07 | 0.00 | 67.72 | |
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) | 51 | 0.53 | 6.08 | 0.00 | 73.76 | |
K8412 | 経尿道的前立腺手術(その他) | 26 | 0.69 | 7.19 | 0.00 | 72.69 | |
K800-2 | 経尿道的電気凝固術 | 16 | 0.13 | 4.50 | 0.00 | 64.06 |
経尿道的尿路結石除去術(レーザー)という、腎・膀胱・尿管に存在する結石に対して尿道から内視鏡カメラを挿入し、レーザーで石を粉砕することで体から結石を取り出す手術を行っています。この手術は年々増加傾向にあり、県内でも上位の手術件数となっております。他にも膀胱がんに対する手術や尿管が塞がらないように行う尿管ステント留置も行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 |
同一 | 2 | 0.02 |
---|---|---|---|---|
異なる | 24 | 0.20 | ||
180010 | 敗血症 |
同一 | 99 | 0.81 |
異なる | 93 | 0.76 | ||
180035 | その他の真菌感染症 |
同一 | 0 | 0 |
異なる | 0 | 0 | ||
180040 |
手術・処置等の合併症 |
同一 | 152 | 1.24 |
異なる | 16 | 0.13 |
この中では、敗血症が192件と最も多い症例数となっていますが、前年度と比較すると件数は減少傾向にあります。
手術・処置等の合併症については、透析シャント狭窄症が約半数を占めており、他院にて血液透析中の患者さんについても、シャントに関する治療は当院で実施されることがあり、患者数としては多い傾向にあります。次いで多い疾患は、体内整形外科的の挿入物の合併症となっております。一定の可能性で起こりうる合併症となっており、事前に十分に説明を行い、発症が最小限となるように努めております。