2022年09月30日 取り組み

美ら島レスキュー2022に友愛医療センターが参加しました。

「美ら島レスキュー」とは、沖縄県内で想定される大規模地震及び津波に対応するために沖縄全県規模で行われる大規模な災害訓練で、平成24年度から28年度までは自衛隊が主催、29年度からは沖縄県と陸上自衛隊第15旅団で共催されています。コロナ禍による中断を経て、今年9月27日に3年ぶりに実施され、通算で9回目の開催となります。
 
本訓練は、最も甚大な被害となる「沖縄本島南東沖地震3連動」を想定し、震度5弱から6強、沖縄本島及び先島諸島に10m程度の津波が発生するシナリオを設定しています。
この日は車両や航空機、ドローンを使って本島、離島を含む県内各地の被災情報の収集、被災した患者の緊急空輸、浄水の提供といった生活支援活動や支援物資の空輸などの訓練に、沖縄県をはじめとする県内14機関の約100名と陸上自衛隊第15旅団の約750名が参加しました。
 
友愛医療センターは、このうち緊急患者の受け入れ訓練に参加。県内最大の屋上へリポートに陸上自衛隊の大型ヘリが着陸し、搬送された模擬患者を当院救急科の許敬高医師、仲里玲哉・嘉手納正成の両救急救命士が受け入れ、救急初療室まで搬送する手順を確認しました。

訓練後、同救急科部長の山内素直医師は「地域災害拠点病院として、自衛隊機による患者の空輸を実際の手順で確認できるのは非常に有意義だ。災害時にも持続的に医療を提供し、今後も住民の皆さんの安全と安心に貢献したい」と話していました。
 
地域災害拠点病院に指定されている友愛医療センターは、これまでも海上保安庁や航空自衛隊の緊急着陸、患者搬送訓練に参加するなど、様々な取り組みを行ってまいりました。
これからも沖縄県をはじめ県内外の各防災関係機関と緊密に連携し、大規模災害発生時も県民の皆さんに高度な医療をご提供できるよう努力を重ねてまいります。