診療科・部門
腎・泌尿器外科

概要
当科は腎・泌尿器領域の悪性腫瘍や感染症、尿路結石、排尿障害、男性不妊などの外科的・内科的な治療を担っています。2024年度は常勤医師2人、琉大より派遣していただいている医師(2024年度は2人 2025年度より1人)の体制で診療を行っています。診療科名に「腎・泌尿器科」と標榜しているように、腎・泌尿器科領域の外科的な治療を中心に診療を行っています。
特長
これまでは腹腔鏡を使用した手術や小切開での手術(臓器摘出ギリギリの切開での開腹手術)など低侵襲手術を目指し治療を行ってきましたが、2022年3月より低侵襲治療を可能とする「ダヴィンチ(da Vinci Xi)」を用いたロボット支援手術を導入しています。
前立腺がん・腎細胞がん
前立腺がんにおいては症例を見極め、適応症例に対して積極的にロボット支援手術療法を行っています。また腎細胞がんの手術においても適応症例を見極めて、ロボット支援手術及び腹腔鏡下での手術を積極的に施行しています。
ロボット支援手術につきましては、今後は腎盂尿管がんや膀胱がんについても検討しています。
膀胱がん
膀胱がんに対しては、2024年12月より光線力学診断用剤である「5-アミノレブリン酸塩酸塩(5-ALA)、製品名:アラグリオ®顆粒剤」という薬剤を使用した経尿道的膀胱腫瘍切除術(PDD-TURBT)を導入しました。アラグリオ®顆粒剤を使用し、手術中に青色励起光を照射することで膀胱内のがん細胞が光り肉眼的には見落としてしまいそうな病変も的確に視認でき、取り残しの無い切除が容易になると考えられており、術後の膀胱内再発率を減少させることが期待されています。
泌尿器がん
泌尿器がん診療では手術療法だけではなく、手術適応のない進行がんなどに対して最新のガイドラインやきちんとしたエビデンスに沿った新規薬剤を積極的に導入し、がんの薬物療法を行っております。
また当院放射線科治療医師の応援を受け、放射線照射療法や去勢抵抗性前立腺がんの骨転移に対し、塩化ラジウム(Ra223)による治療などを積極的に行っています。
腎・尿路結石
レーザーを用いた経尿道的尿路結石破砕術(TUL)により、腎・膀胱・尿管に存在する結石に対して尿道から内視鏡カメラを挿入し、レーザーで石を粉砕することで体から結石を取り出す手術を年間約90件実施しています。
2024年10月以降、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)の更新に伴い、砕石可能な結石に対しては積極的にESWLも行っています。またTULやESWLで治療困難な大きな結石に対しては、背中より直接4~8mmの穴をあけて砕石を行う経皮的腎結石破砕術(PNL)を行っております。さらに、これまで2期的もしくは3期的でしか砕石できなかったサンゴ状結石や大きな結石に対しても、経尿道的腎尿管結石破砕術と経皮的腎尿管結石除去術を同時に行う治療法(ECIRS)を行うことにより、十分な砕石効果を出しています。