診療科・部門
腎臓内科
概要
友愛会の腎臓内科は、近隣自治体のみならず本島内外の多数のクリニックや診療所、病院から患者さんをご紹介いただき、診療しています。現在、11名の医師(友愛医療センター8名・豊見城中央病院3名)が在籍し、それぞれが得意分野を活かして、腎臓病専門外来、腎移植、腹膜透析、ブラッドアクセス手術など腎臓内科領域の幅広い診療にチーム一丸で取り組んでいます。
また、国内・海外での学会発表も積極的に行い、腎・透析領域における新薬創設の臨床治験にも積極的に協力しています。これらのパフォーマンスを維持・発展させると同時に、より多くの患者さんに還元し、地域医療に貢献していく所存です。さらに、腎臓病を中心とした地域の医療に貢献できる医師の育成にも力を入れています。
特徴
慢性腎臓病、腎炎、ネフローゼ症候群、電解質、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)に至るまで幅広く診療しています。
腎臓病外来
検診で蛋白尿や尿潜血などで引っかかった方、そして、クリニックや診療所の先生から、腎機能障害精査でご紹介いただいた患者さんの診察を行っています。腎臓病の原因は多岐にわたり、生活習慣病が原因である慢性腎臓病以外に、慢性糸球体腎炎、急激に腎炎を発症し腎機能が悪化していく急速進行性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、膠原病と合併する腎疾患など診断をつけるために、必要な患者さんには腎生検を行い、その結果をふまえ、患者さんに適切そして最適な治療を提案しています。
腎代替療法外来「そらまめ外来」
腎機能障害が進行し、腎不全に至るのが免れない場合、適切な時期に腎代替療法として「血液透析」「腹膜透析」「腎移植」の3つの治療選択についてご説明いたします。患者さんが安心してご病気と向き合い、治療を選択できるよう多職種連携でサポートさせていただきます。
血液透析
年間の血液透析導入患者数は50名前後で推移しています。透析導入後は、状態が落ち着いている方を中心に、近隣の透析医療機関へご紹介させていただいています。透析ベッドは26床で、2025年1月時点で、外来通院患者さんは約45名、入院患者さんは約25名前後です。また緊急透析にも常時対応しており、特殊透析(血漿交換、二重膜ろ過、LDLアフェレーシス、PMX、CHDFなど)、腎移植前の透析療法なども行っています。
腹膜透析
血液透析を併用されている腹膜透析患者さんを含め、約50名の方が腹膜透析療法を行っており、これは県内でもトップクラスの実績となります。導入後もご自宅で安心して治療が受けられるよう、訪問看護と連携しながらサポートしています。
腎移植
生体、献腎移植合わせて年間20件前後を行い、県内で最も多くの実績を挙げています。移植外科医と一緒にチームを結成し、移植前の術前評価から移植後のフォローまで、質の高い診療を心がけています。
ブラッドアクセス
血液透析に必要なシャント手術は、当院外科医の協力のもとで行っています。シャントPTAや長期留置カテーテル手術は腎臓内科医が行っています。シャントでお困りの際はいつでもご連絡ください。(シャントPTA件数:348件 2023年)
取り組み
友愛医療センター、豊見城中央病院では、慢性腎臓病(CKD)患者さんの腎機能悪化予防および薬剤の適正使⽤を促進することを⽬的として、2026年3月より「CKDシール」の運⽤に取り組んでいます。

CKDシールについて
CKDシールはお薬⼿帳に貼付することで、患者さんがCKDであることを医療従事者間で共有し、腎機能に応じた薬剤処⽅・投与量の確認を促すための注意喚起ツールです。
本取り組みにより、“腎機能を見える化”することで薬剤関連有害事象の予防および地域全体でのCKD 重症化予防に資することを⽬的としています。
“腎機能の見える化”によるメリット

ご活用について
友愛医療センターまたは豊見城中央病院を受診されている患者さんには、CKD シール貼付時にCKD パンフレット(別紙)をお渡しし、医療機関や保険薬局に⾏かれる際に、CKDシールが貼られたお薬⼿帳を提⽰するようご案内しています。
お薬⼿帳にCKDシールが貼付されている患者さんを確認した際には、腎機能に応じた診療・調剤へのご配慮をお願いいたします。
医療機関の医師・スタッフの皆様へ
診療に際しましては、腎排泄型薬剤の⽤量調整や腎毒性を有する薬剤についてご配慮いただきますようお願い申し上げます。
看護師・管理栄養⼠等のスタッフの皆様におかれましては、可能な範囲でCKDに関する⽣活指導や療養⽀援にご活⽤いただけますと幸いです。
保険薬局薬剤師の皆様へ
処⽅箋を応需された際には、処⽅監査および調剤時に腎機能へのご配慮をお願いいたします。CKDシールは注意喚起を⽬的としたものであり、最終的な腎機能評価(eGFR等)は、従来どおりご確認いただきますようお願い申し上げます。
運用方法
貼付対象
当法⼈および本取り組みに参加いただける医療機関に通院・⼊院している、貼付基準(次項)に該当する患者さん
貼付基準
- 慢性腎臓病で以下のいずれかに該当する場合
・2回連続eGFR45(mL/min/1.73m2)未満
・1回でもeGFR30(mL/min/1.73m2)以下 - 既に腎代替療法治療中の患者さん(⾎液透析、腹膜透析、腎移植)
貼付タイミング
友愛医療センターまたは豊見城中央病院の外来受診時、もしくは近隣でご協⼒いただける医療機関または保険薬局の窓⼝で、CKD パンフレットを添えてCKD シールを貼付します。

役割分担
本取り組みにおける各施設の役割は以下のとおりです。
CKDシール貼付を実施する医療機関・保険薬局
当法⼈医療機関および協⼒医療機関・保険薬局において、対象患者さんへご説明し同意を得た上で、お薬⼿帳へCKDシールを初回貼付します。
また、お薬⼿帳の交換時に患者さんへご説明した後に、再貼付します。
CKDシールを活⽤する医療機関・保険薬局
CKD シールが貼付されたお薬⼿帳を確認した際に、腎機能に応じた診療及び調剤への配慮等にご活⽤ください。
当法人スタッフより
CKDシールは、全国の多くの都道府県や医療圏において導⼊が進められている取り組みであり、当法⼈におきましても、CKD診療における患者教育および普及啓発を⽬的として運⽤開始に至りました。地域の医療機関や保険薬局の皆さまと連携し、医療圏全体でCKD診療の⼀助となるよう努めてまいりたいと考えております。
今後とも地域医療連携の推進に、ご理解とご協⼒を賜りますようお願い申し上げます。
お問い合わせ先
本取り組みについてご質問がございましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。
友愛医療センター 腎臓内科・移植外科外来
TEL:098-850-3811 (代表) MAIL:soramame@yuuai.or.jp
豊⾒城中央病院 薬剤科
TEL:098-851-0501(代表) MAIL:tch-yakuzai@yuuai.or.jp
スタッフ紹介
- 腎臓専門医 6名 (指導医4名)
- 透析専門医 6名 (指導医4名)
- 腹膜透析認定医 1名
- 腎移植専門医 1名
- VA血管内治療認定医 1名
- 内科専門医 1名
実績
腎臓内科 診療実績データ(年次データ)

腎代替療法新規導入患者数(年次データ)
