2022年10月06日 取り組み

10月は「乳がん受診促進月間」です。

10月の「乳がん受診促進月間」は、乳がんの早期発見・早期治療の重要性を伝えるためのシンボルマークであるピンクリボンにちなみ、「ピンクリボン月間」とも呼ばれ、乳がん検診受診の啓発活動が世界的に行われています。

乳がんってどんな病気?

乳がんは、乳房の中にある母乳をつくる乳腺小葉や母乳を乳首まで運ぶ乳管から発生する悪性腫瘍です。30代後半から急増し、50歳前後にピークを迎えます。若い女性にとっても乳がんは決して他人事ではありません。

乳がんは女性がかかるがんの第1位です。

日本人女性のうち乳がんになる確率は9人に1人とされ、女性がかかるがんの中で最も多いのが乳がんです。また、近年は乳がんの死亡者数が急増しており、40代女性の死亡原因の第1位となっています。

乳がんは早期発見・早期治療でほとんどが治るがんです。

早期に治療を行えば約90%の方が治る※と言われています。乳がんは、がん細胞が乳房だけにとどまらず、早い時期から全身に広がっていると考えられています。転移を引き起こす前に、少しでも早く発見して治療を行うことがとても重要です。
※【出典】国立がん研究センター がん対策情報センター「がん登録・統計」

乳がん患者さんの約半数が自分で乳房の異変を見つけました。

乳がんは、自分で触って気づくことができる数少ないがんの1つです。セルフチェックを習慣にすると初期のしこりにも気付けるようになります。乳がんのしこりの大きさは、発生から約5年で1cm、発生から約8年で2cmになると言われています。

▼症状として次のようなものがあります。

パネル展を開催しています。

乳がん受診促進月間パネル展
【場所】友愛医療センター1Fフロア
【期日】10月1日(土)〜31日(月)

毎月1回はセルフチェックをしましょう

生理が終わった4~5日目を目安に行い、閉経後は毎月、日を決めて行いましょう。しこりが見つかったり、少しでもおかしいと感じたら、すぐ専門医(乳腺外科など)を受診しましょう。

見てチェック!

鏡の前で、手を上げたり降ろしたり、腰や後頭部に手を当て、色や形をよく見てみましょう。

チェック項目

□ 乳房の大きさで左右差はないか
□ 乳房にくぼみやふくらみ、ただれや変色、ひきつれはないか
□ 乳頭の変形や異常がないか
□ 乳頭から異常な分泌物はないか

触ってチェック!

お風呂のときに

手に石けんをつけて、指の腹で軽く圧迫しながら乳房全体に「の」の字を書くようになでて、しこりがないか調べてください。

あお向けに寝て

背中に低い枕か折ったタオルを入れて、指を乳房の外側から内側へ滑らせて、しこりがないかまんべんなくチェックしてください。

つまんでチェック!

左右の乳首を指の腹で軽くつまんで、血が混じったような分泌物が出ないかチェックしてください。

乳がん検診の方法

乳がん検診は、マンモグラフィ、超音波検査(エコー)を単独あるいは組み合わせて行います。

マンモグラフィ

マンモグラフィとは、乳房専用のレントゲン撮影で、乳房を圧迫版で挟み、薄く引き伸ばして撮影します。早期発見に欠かすことのできない、有効な画像診断の1つです。

【長所】
● 1枚の画像で全体を見ることができる
● 初期症状の石灰化などを発見しやすい
【短所】
● 乳腺濃度が高いと異変を見つけにくい
● 痛みがある

超音波(エコー)検査

プローブと呼ばれる超音波を発する専用の器具を乳房に当て、内部を観察します。石灰化した初期の乳がんはマンモグラフィ検査に比べてみつけにくいといわれています。

【長所】
● 痛みがない
●放射線被ばくがなく、妊娠中もでできる
●乳腺濃度が高くても異変を見つけやすい
【短所】
● 良性のしこりも拾ってしまう
● 検査する人の技術に左右される面がある

当院の乳がん検査施設

乳がん検査は下記の施設で受けることができます。

友愛医療センター 乳腺外科

友愛医療センター乳腺外科についてくわしくはこちらへ。
【予約センター】TEL.098-850-3988
【電話対応時間】月~金/8:30~17:30、土/8:30~12:30
※ 受診当日の電話予約はできません。
※ 他院を受診されている場合は紹介状をご持参ください。紹介状がない場合は選定療養費が発生します。

健康管理センター

健康管理センターについてくわしくはこちらへ。
【予約センター】TEL.098-852-2000
【電話対応時間】月~金/9:00~15:00
※ 土曜日は不定期で営業です。事前に問い合わせください。
※ 紹介状をは必要ありません。