2024年11月29日 お知らせ

腎移植患者説明会を開催しました

11/24(日)、友愛医療センターは「腎移植患者説明会」を開催しました。
この説明会は、移植医療への理解を深めてもらおうと、透析治療中の方やそのご家族、移植に関心のある方を対象に実施したもので、現地会場・zoom合わせて約50人が参加しました。

説明会では、当院移植外科部長の大田守仁医師が、移植のメリットや移植医療の実情等についてデータを用いて分かりやすく解説したほか、当院レシピエント移植コーディネーターの大湾香理看護師が、移植を受けるまでの流れなどについて説明しました。

会の途中では、参加者に腎臓に負担の少ない減塩の味噌汁と一般的なインスタント味噌汁の飲み比べをしていただき、実際に試飲した方からは「減塩でもしっかり美味しい」、「普段から減塩を心がけていているがそれと同じ味で、正しく減塩できているんだなと安心した」といった声が聞かれたほか、出汁の取り方について当院の管理栄養士に質問する姿も多く見られました。

その後、実際に移植を受けたレシピエント、腎臓を提供したドナーそれぞれの体験談コーナーもあり、20年間透析治療を行い、3度目の候補者連絡でようやく移植を受けられたという50代の男性からは「移植手術後初めて尿が溜まった時はホッとして涙が出た」「ドナーのお母様から『息子がずっと生きているように感じます』と言われ、頂いた腎臓を大事にしようとあらためて決意した」と、レシピエントならではの心情を話していただきました。

大田医師は「移植には多くのメリットがあります。皆様が移植治療を選択した際には、我々が全力でサポートします」と呼びかけ、家族が今年から透析治療を始めたという参加者は「これまで不安なことが多かったが、今日の話を聞いて少し安心できた」と話していました。