2023年01月19日
取り組み
改良型CART研究会の設立を目指して
CARTにおける沖縄での研究会立ち上げに向けた話し合いが1月13日、当院で開かれました。友愛医療センター消化器病センター長でCART研究会(東京都)顧問の二宮基樹医師を中心に、県内4施設の担当医師が集まり、今年4月の立ち上げを目指す運びとなりました。
改良型CARTとは、がん性腹水の苦痛を緩和し、患者のQOLを大きく改善できる治療法です。がん性腹水治療に従来使用されていたCART法の問題点が改良されたことで、大量の腹水でも安全に抜くことが可能となりました。
当院はCART認定施設となっており、2020年12月からの2年間で142件の症例を重ね、患者のQOL向上やがん治療に効果を上げています。
研究会では実際の症例について情報交換をしながら、がん治療に関わる医療機関の参加を増やし、学術発表などにもつなげていきたい考えです。
沖縄での研究会立ち上げについて、二宮医師は「まだ認知度が低い改良型CARTを県内に普及させることで、沖縄から『(がん性)腹水難民』をなくしたい」と意義を語り、「医師だけでなく臨床工学技士や看護師の方にもぜひ参加を呼びかけていきたい」と話しました。